Weii Heii パン屋さん

タイでは滅多に食べれない.jpg日本にいた頃、ちょっと表面が焦げたカリカリトーストにバターを塗ったものが朝食の定番メニューでした。これと同じものをタイで食べようとすると、まずカフェやパン屋台など外では見つからない。タイのトーストは柔らかくて焦げ目なし。バターの上に、練乳と砂糖をまぶして甘くしたものがほとんど。じゃ、家で自分でやろうとすると、茶色くなった表面を見て「そんな焦げたものを食べたら病気になる」と一番美味しい部分を削らされる。

そうなんです、タイと日本とでは「パンの美味しさ概念」がまるで違うのです。しかし、タイに長くいると柔らかくてふにゃふにゃ、クリームやマヨネーズ、砂糖を大量に使った具入りパンにも慣れてきました、というかすっかり虜にになった私が一押しする「これぞタイ的パン」を紹介したいと思います。

パン屋さんのロゴ.jpgお店の名前は「ปังเว้ยเฮ้ย」。これがめちゃくちゃ発音が難しい、英語にするとWeii Heiiパン、カタカナではやや無理がありますがウーイフゥーイパン。タイ人が聞いても面白いネーミングと思うそうですが、意味はヘイ、パン屋さーん。最初のWeiiは日本の「おーい」や「ちょっとー」に近い呼びかけを強調する言葉。家の前を通りかかった行商を呼び止めるとき、家族の誰かを遠くから呼ぶときなどに使います。ニュアンス的には「おーいお茶」みたいなもんだろうか。

このお店、郊外の大きな通りに面している所が多いのですが、どこも店の前には数台の車が停まり、お客さんが行列を作っています。店構えは、天井はあれどドアは無いとてもローカルで庶民的なのですが、店の裏手で製造しているパンの芳ばしい香りが付近一帯に漂い、その匂いに釣られて足を止める人も多いようです。

pan1.JPGお店一面がショーケース、そこにずらりとパンが並んでいるのですが、形は長方形のものと丸型のものと2種類なんですが、味の種類はものすごいバリエーションに富んでいます。ただし、いつ行っても必ず好みの味があるわけでなく、その日の焼き具合、売れ具合に左右されるので、行き当たりばったりで味を選ぶ楽しみもあります。

pan4.jpg甘い系からは、パンダナスの葉を使ったタイの黄緑色したカスタード「サンカヤー」「タロイモ」「バニラ」「ストロベリー」「ココナッツ」「ミックスフルーツ」など。うちの義母は「ミックスフルーツ」が大好きなのですが、レーズンやアプリコットのドライフルーツを詰めたものなのが、パンを手に取って「重たい」と感じるほどぎっしりと詰まっています。

食事系では、まずは「ムーヨン(Pork Floss)」。ムーヨンを使った菓子パンはタイのパン界の定番ですが、純粋にムーヨンを入れただけのものもあればナムプリックパオ(甘辛の唐辛子ペースト)で和えたものもあって大人でも子供でも美味しくいただけます。またタイでサンドイッチの具といえばのツナとかにかまをミックスベジタブルとマヨネーズで和えたもの、そして私のお気に入りの「ベーコン」シリーズ。肉厚のベーコンを使った「ベーコンチーズ」「ベーコンマヨネーズ」「ベーコンナムプリックパオ」など豊富な展開。ハムもありますが、ベーコンの塩味とボリュームいは適いません。

pan3.JPGそして、最近の新しいメニューと思われる「ムーデーン」。ムーデーンとは甘辛く煮たタイのチャーシュー。ご飯に乗せたり、卵麺に乗せたりして食べるランチの定番でもありますが、これをぎっしりパンに詰めたらこんなことに。幾層にもチャーシューが入っているこのパン、4分割したものでもかなりお腹にずしりときました。どうですか、このボリューム。

ここのパンは、一律ひとつ20バーツ。具がない「ヌイソット(バター)」と先の「ムーデーン」が同一価格でいいのかは別として、どれも20バーツ以上のボリュームと満足感があります。タイ人が好む柔らかいパンの中に、はちきれんばかりに詰められた具。パンの底はバターや具から滲み出た旨みで少ししっとり、大概焼きたてですから半分に割ると湯気が立ち、20バーツとは思えない幸せを味わえます。

しょっちゅう行列.jpgラムイントラ通り、ラチャヨーティン、ラムルッカー、ランシットなどバンコク東西の郊外に多くありますが、比較的都心に近いのはこちら。

ラチャダーラムイントラ支店 電話:080-2222-653、081-288-3833

黄色い看板とショーケース、そして行列が目印です。前を通りかかったら、ぜひ一度お試しあれ!