タイでサンドイッチ

実に恋しかった.jpgタイに来た頃、最も恋しかった日本の食べ物は、肉じゃがでもきんぴらごぼうでもありませんでした。それは日本のサンドイッチ。それも、コンビニで売っているマヨネーズたっぷり、はみ出さんばかりの具が詰まった三角の大きなサンドイッチ。

タイはお米の国ですから、パンはタイ語で「カノムパン(パン菓子)」とお菓子が冠に付くくらいで、まだまだ主食のひとつとしては認められていません。とはいっても、日本でOL時代、時間が無いときはコンビニランチだった私は、あの日本のサンドイッチが何より恋しかった。

今では、タイのコンビニに行けば、日本料理や緑茶飲料で有名なOISHIが開発した、限りなく日本のものに近いサンドイッチがありますし、セブンイレブンではレジ脇でホットサンドを作ってくれます。ですが、私がタイに来た頃はそれはもう自分で作るしかなかったのです。

サンドイッチに必要な材料はまず食パン。これはタイの大手メーカー「Farmhouse」のものが一番。ライ麦入り、カルシウム多め、サンドイッチ用など種類がいくつかあり、コンビニでもスーパーでもほとんど取り扱いがあり、厚さがサンドイッチに適しているところがお勧めです。

これに限る.jpgお次はマヨネーズ。タイで自炊経験のある方ならご存知でしょうが、タイのマヨネーズは甘い!酸味が足りないというより、砂糖入れすぎだろうという味がします。これはこれでいいのですが、カロリーのことを考えてもあまりお勧めはできません。ここはやはり、日本のキューピーマヨネーズ。大手スーパーで手に入れることができます。ライトでも普通のタイプでも、やっぱりキューピーが一番。

そして具。とにかくマヨネーズがむしろ主役のサンドイッチを求める私がまず作ったのは、卵。簡単です。茹でて刻めばいいだけです。ちょっと固めに茹でたものを、ひたすらフォークで細かく細かくするだけなのですが、一度義母がソムタムやナムプリックなどを作る臼セットを拝借したら、あっという間に卵が良い感じになったのですが、年季の入った臼からナンプラーや唐辛子の香りが混ざりこんで違う味となりましたので、面倒でもフォークやマッシャーを使って潰し、マヨネーズと合わせます。好みで少し塩こしょうを加えてもいいですね。

次はツナ。ツナ缶も日本並みにどこのスーパーでも取り扱いがありますが、ここはタイ。トムヤムテイストだったり、唐辛子入りのものがあります。また、一度手間が省けると思って試したサンドイッチスプレッド専用ツナは、案の定甘いマヨネーズが使われていました。あくまでも、普通の何の味付けもされていないツナを選び、中身の水分や油をよく切って、マヨネーズと和えます。

そして肉系、日本だったら間違いなくハムと行きたいところなのですが、タイはどうもあまりおいしいハムがありません。ファミレスS&Pのものはまだいいかな、またインターナショナルスーパーでは輸入品の取り扱いがありますが、かなりいいお値段がするのでサンドイッチ用に使うには気が引ける。

手前がムーヨン、奥左がナムプリックパオ.jpgそこでお勧めなのが「ムーヨン(乾燥させた豚肉を繊維状にほぐしたもの)」。これは、タイの菓子パンにもよく使われる定番なのですが、豚の旨みを甘さで凝縮したような乾物。ご飯やおかゆの振りかけにしたり、お煎餅やラスクに乗せたり、おつまみでもいけるどこの家庭も常備している食材です。

hotsand.JPGこれが、マヨネーズとの相性抜群。マヨネーズとよく合わせてパンに挟むもよし、またパンに乗せてトースターで焼けば香ばしい。私の最近のお気に入りはホットサンド。豚肉ですから、熱を加えると旨みが増し、それが表面はかりかり中はしっとりのパン生地に染み込んでいく。

また、大人用にはナムプリックパオ(チリペースト)を混ぜるとピリッとした辛味とコクが加わって、けっこうお腹いっぱになりますよ。

タイにあるもので、ちょっとタイ風味を取り入れながら、日本のサンドイッチを復元。我が家日曜日の朝の定番メニューです。