タイではスーパーの牛乳売り場に行くと、高い棚6面分くらいをパック入り牛乳がびっしり占めています。牛乳は乳児用、子供用、大人用、妊婦用などなど、いくつものメーカーがいくつものフレーバーで展開。その近くの飲むヨーグルトコーナーも種類が豊富。
そして、その奥に牛乳と同じ位の面積を確保しているのが、今日のお題「豆乳」でございます。
嫌いな食べ物も聞かれたら、一番に答えるのが豆乳の私。小さい頃、母がお豆腐屋さんから買ってくる豆乳を1本飲み切らないと、大好きなテレビ番組を見せてもらえなかった。鼻をつまんで一気飲みするもんだから、必ずゲップが出る。豆乳も臭いが、ゲップもすごい匂いがして(汚くてすみません)、せっかくセサミーストリートのスタートに間に合っても、楽しめなかった。
そんなトラウマがあり、大人になってからは自分から豆乳を飲む、買う行為は一切ありませんでした。日本で豆乳鍋が流行ったときも、絶対食べるもんかと思ったし、豆乳を使ったスキンケア商品も絶対に臭いに決まってると敬遠。
でも、豆乳が体に良いことは十分わかっています。ウィキペディアによると、
『豆乳(とうにゅう)は、大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮つめ、かすを漉した飲料である。また、豆乳は大豆イソフラボンが含まれ、ポリフェノール化合物の一種で、「植物由来エストロゲン」と呼ばれることもあり、体内で女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをし、これが骨粗鬆症予防効果、抗動脈硬化作用、更年期障害の緩和など健康にいいとされている。』
タイではあまり栄養素自体がもてはやされることはありませんが、以前大豆イソフラボンって流行りましたよね。確か女性の体に得に良いとかで、サプリもありました。
話をタイに戻しますが、タイ語で豆乳は「ナムトーフー(豆腐の水)」と「ナムトゥアルアン(大豆の水)」と二種類の呼び方があります。同じ意味なんですが、私の印象では大手メーカーが作るパック入りタイプはナムトゥアルアン、屋台で売られているタイプはナムトーフーという感じがします。
豆乳を売る屋台は、タイの朝の風景。豆乳と揚げパンのセットは、タイの朝ごはんの定番メニューのひとつで、オフィス街や住宅街には、必ずと言ってよいほど早朝に、温かくてお砂糖を入れた甘い味付けが特徴の豆乳を売る屋台が出ています。
一方パック入り豆乳はどんなもんかというと、味の種類が豊富なのが特徴。やはりタイの人でもそのままの味が苦手という人がいるようで、黒ゴマ、蜂蜜、イチゴ、チョコレート、とうもろこし、緑茶など実にバラエティーに富んだフレイバーがあります。他にも、コラーゲン増量、カルシウム増量というタイプもあります。
これだけ種類があって、これだけメジャーな飲み物なんだから、きっと私がかつて日本でオエっとなった豆乳は違うのだろうとタイの豆乳を試しました。
まず飲んだのが、豆乳の代名詞とも言えるVitamilk。オリジナル味をクイッっと言ってみましたが、だめだこりゃ。豆乳が平気な人には、ちょっと甘く感じるのかもしれませんが、あの独特のにおいがぷわーん。やっぱり味付きがいいやと試したのが、Lactasoyのチョコレート味。こちらはいけた。チョコ味牛乳よりも多少豆腐の香りがするけれど、いろんなものでごまかされていて飲み安い。
というわけで、現在も朝子供を学校に送っていく前の1本を、3日に1回の割合で豆乳にしています。牛乳よりもお腹に効く場合があるので、常温保存したものの方がいいですね。牛乳よりも腹持ちがいいし、甘みがあるので目覚め後の一杯に良い。
ところで、日本の豆乳といえば「紀文」だと、サイトを覗いてみたのですが、フレイバーを見てびっくり。
アーモンド、杏仁豆腐、焼き芋、おしるこなどなど。いずれにしても、豆乳と相性が良いのは、ちょっと甘くてこってり系の味だということなんですね。