カノムジーンサオナーム(パイナップル素麺)

36 Degree!.PNG携帯の温度計を見るたびに仰け反りますが、連日35度超え夜も30度を下らない暑季まっさかりのバンコク。日中はどうしても冷房つけっ放しにしてしまいがち、電力消費量もうなぎのぼりで、都心の外気の温度はさらに上がるという悪循環。

Newsclipウェブ版より

タイ発電公社(EGAT)によると、23日の最大電力は2万4464メガワットで、過去2年で最大となった。気温が上昇する4月には2万5000メガワットに達すると予想されている。』

暑さを凌ぐのは、冷房だけではない。今日は義母が教えてくれたこの時期に頂くお料理を紹介したいと思います。

料理の名前は「カノムジーンサオナーム」。カノムジーンは日本の素麺を少し太くしたような白い面です。水分多めのさらさらなカレーといただく主食のひとつ。グリーンカレーや、魚や香草をミキサーに掛けたカレーで頂くのが有名ですが、今日は「サオナーム」。

サオナームと聞いて、サオ=若い女性、ナーム(水)、なるほど若いお姉ちゃんの行水に見立てたネーミングかと思いきや違いました。タイ文字の綴りは「ขนมจีน ซาวน้ำ」。「若い女性」ではなく「設備」という意味の「サオ」。ということからも想像できますが、このお料理は3月から5月の暑い時期に食べる、体を冷やしてくれる一品なんですね。

作り方

ココナッツカレー.JPG①ココナッツミルクに塩を少々入れて煮立てる。

②好みで①にルークチン(肉や魚の団子)を入れる。

③干し海老をミキサーに掛けて粉状にする。

④生姜とパイナップルを刻む。

 

食べ方

野菜と生姜.JPG①お皿にカノムジーンを盛る。フォークで少なめに掬いくるっと巻いていくつか並べるとレストラン風。

②生野菜(主に緑の葉っぱ)、生姜、パイナップル、干し海老をトッピング。

③煮立ったルークチン入りのココナッツミルクを掛ける。

④好みで、ナンプラー、砂糖、唐辛子(我が家は唐辛子タレ)を足す。

実にシンプル。日本でも揃う食材で簡単に作ることができます。

 

秘伝タレ.JPG我が家には秘伝の唐辛子タレがあり、緑の激辛唐辛子、レモングラス、ニンニクを刻んだものをレモン汁とナンプラー、椰子砂糖で溶いただけのものなんですが、バランスが絶妙。レストランで出てくる、緑のシーフードタレと近いですね。また、具はルークチンのほかに、茹でた剥き海老や茹で卵なども相性が良いです。

パイナップルも刻みます.JPG「カノムジーンサオナーム」が、1年で最も暑い時期に食べられる理由は「パイナップル」にあります。パイナップルには、ビタミンB1、B2、C、クエン酸などが含まれ、疲労回復、夏バテを防ぐ効果があります。「酢豚のパイナップルが苦手」という人も、実は多いと思いますが、南国のフルーツパイナップルには、南国を生き抜く栄養がいっぱい。タイではフルーツとしてそのままいただくほかに、貝とパイナップルのレッドカレー、ゲーンソム(酸味のきいたカレー)などカレーの具になったり、肉や野菜といためられたり、チャーハンの器になったりします。生姜にはむしろ体を温める効果があるのですが、代謝をよくすることがやはり夏バテ防止につながるそう。

カノムジーンサオナーム.JPG左の写真のように、すべての具とカレーを盛ったあと、麺の下にスプーンをフォークをいれ、全体に味がいきわたるよう何度かかき混ぜてから頂きます。途中味見をしながら、塩加減が足りなければナンプラーを、酸味が欲しければレモンを絞り、コクを加えたければ砂糖をいれ、好みの味にします。

日本でも暑い時期はみかんの缶詰を入れたさっぱり素麺、というのがありますが、感覚的に近いかもしれませんね。ココナッツ、パイナップルをふんだんに使ったタイの素麺は少しボリュームがあるように感じますが、熱帯の夏を乗り切るには熱帯の恵みから。食べれば、体がふっと軽く爽快な気分になります。