10月に入りタイの学校は一斉に秋休みとなりました。朝夕の道路の混雑は軽くなるけれど、デパートや電車地下鉄が日中から若者で溢れる、そんな季節です。10月の下旬まで続く秋休み、今日からランチもおやつもお家。育ち盛りのお年頃なので、スナック菓子や甘いだけのお菓子は最小限にしている我が子。母親としてはやはり美味しくて、健康的なおやつを食べてもらいたいもの。
そこで今日は、子供に安心して食べさせられるタイを代表する「2大パリパリおやつ」を紹介したいと思います。
最初は「カオテーン」。
見た目は日本の「おこし」と似た、お米から作るお菓子です。もち米を干して乾燥させたものを揚げ、表面にカラメルをかけただけのシンプルなお菓子。カラメルの甘さとお米のサクサク感がくせになります。形は丸状、大きさは日本のお煎餅サイズ。1枚でけっこうお腹にたまるけど、つい2枚3枚と手が伸びてしまう。主に市場や商店などのお菓子屋さんで売られています。大型スーパーやコンビニではあまり取り扱いがないのは、大手お菓子メーカーが大量生産をしていないからでしょう。
我が家はFood LandやGolden Placeなどの輸入品、自然食品などを多く取り扱うスーパーや、市場のお菓子屋さん、また夕方来るバイクのお菓子行商屋さんから買うことが多いですね。お土産でもらうことも多く、最近も北部チェンライ県のOTOP(一村一品運動)のカオテーンを頂いたところ。
基本は白いお米に茶色いカラメルですが、お米にタロイモを混ぜた紫色がかったもの、一口サイズの小ぶりのもの、ゴマをトッピングしたものなどバラエティもあり。でも、一番美味しいのはいつも行く市場のお菓子屋さんのもの。お店のおばちゃんの手作りなので数に限りがあるのですが、香ばしいお米の部分にカラメルがたっぷり掛けてあっておいしい。
お米の国ならではのお菓子。感覚としては、日本のおせんべいと近いですね。ただし、食べ過ぎるとお腹いっぱいでご飯が入らなくなるので注意です。
そしてもう一品は「カノムパンクロープ」。
こちらは直訳するとパリパリのパン。日本語だと「ラスク」にあたるパンから作るお菓子です。四角い薄めのパンにマーガリンなどを塗ってオーブンでパリパリに焼いたもの。もともとは、賞味期限の近いパン、固くなってしまったパンを無駄にしないために生まれたお菓子だそうですが、タイの喫茶店やコーヒーを売るお店では定番のお菓子兼軽食です。
お砂糖をまぶしただけ、レーズン入りなどの甘いものや、ガーリックやチリパウダーを配合したもの、そしてこれはタイならではだと思うのですが、ナムプリックパオ(唐辛子、砂糖、にんにく、干しエビ、玉葱などがふんだんに入った甘辛ペースト)にムーヨン(乾燥糸豚肉)を混ぜたものなど、実にさまざまな味があります。
食パンは食べても1度に2枚が限度ですが、明らかに食パンよりもカロリーが高いとわかっているのに、何枚もいけてしまう魔のお菓子でもありますが、私はコーヒーのお供に、子供は朝学校に行く前に牛乳と食べることもあり。
こちらは、大手パンメーカーが生産しているものもありますし、スーパーのパンコーナーでも売られています。パンコーナーで売られているものは、おそらく売り切れなかったパンなんでしょうが、時々クロワッサンが混ざっていたりして、これがまた美味しい。
ところでラスクは日本でもメジャーなおやつですが、とんかつ、かつサンドで有名な「まい泉」がラスクの販売を始めたとか。かつサンドで利用したパンの耳から作るそうですが、スパイスソルト味、黒ゴマ砂糖味の2種類があるらしいです。
いかがでしたか?タイの2大パリパリお菓子。どちらも袋詰めでどこにも持っていける食べやすいお菓子。お米、パンという主食からできている子供にも安心のおやつとしておすすめします。