昨年の12月10日、カジュアル衣料大手の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、2011年秋にユニクロをタイのバンコク市内に出店すると発表しました。
その時のブログはこちら
http://www.thaiworker.net/cat590/uniqlo-coming.html
嬉しかった、本当に嬉しかったこのニュース。
タイの生活の中で、食品以外あまり触れることのない日本製品。衣料品の分野で、しかも子供も大人も着れるユニクロが来るとは、私の周りの特にママ友達の間で大きな話題になりました。
10月といったらあと半年。いよいよ具体的に動き出していると伝えるニュースが入ってきました。
Newsclipウェブ版より
『ファーストリテイリングと三菱商事は7日、タイでのユニクロ出店に向け、現地に合弁会社を設立すると発表した。今秋バンコクにタイ1号店を出店し、早期に事業拡大を図る。
新会社は「ユニクロ・タイランド」。資本金3億バーツ(約8億円)で、ユニクロが75%、三菱商事が25%出資する。
ユニクロは英国、中国、韓国、米国、フランス、ロシアなどに進出している。東南アジアでの出店はシンガポール、マレーシアに続く3カ国目。』
ユニクロの海外進出状況は、ウィキペディアに次のようにありました。
2010年5月末現在、日本国内で約809店舗、海外で約135店舗、合計944店舗を展開している(海外店舗は、現地法人による運営)。
海外出店は2001年のイギリスから始まり、2010年8月現在、海外でユニクロを出店している国・地域は中国、香港、韓国、シンガポール、イギリス、アメリカ、フランス、ロシアとなっている。2010年秋には、これにマレーシアと台湾も加わり、グローバル化を一段と加速させている。海外ユニクロ事業は、2006年においては香港を除きほとんど赤字であったが、2008年8月期から黒字化し、2010年8月期の売上高は前年比倍増の730億円、営業利益は前年比4倍の65億円を見込んでいる。
海外においても業績が好調のようですが、タイでユニクロはどのような人たちに受け入れられるでしょうか。
ファストファッション(流行を採り入れつつ低価格に抑えた衣料品を、大量生産し、短いサイクルで販売するブランドやその業態のこと)は既にタイにはいくつものブランドが進出しています。スペインのZARA、イギリスのTOP SHOP、アメリカのForever21、そして新しいところではやはりアメリカのGAPです。
ところが、値段が高い。単純に円に換算すれば決して高くはないのですが、タイではどうしても輸入高級衣料品となってしまいます。大卒の初任給が1万バーツちょっと、一世帯辺りの平均収入が2万5千バーツ(バンコクは4万2千バーツ)という国で、一枚2千バーツは下らない洋服というのは、どうしても奢侈品になってしまいます。
まあそれでも、最新のデザインだったり、他ではないものだったら良しとするとして、タイのブランド或いは普通の店で安く売っているようなTシャツや短パンなどのカジュアルウェアには、そこまでお金を出したくないのが現状ではないでしょうか。
前述のファストファッションの中で、GAPだけが苦戦をしているように思えます。日本のように、おしゃれなテレビCMでも流せばいいと思うのですが、売り場に行ってもいまいち人が少ないというか、私自身も日本にいたときほど買う気にさせられません。
そこへ今度はユニクロが進出。ユニクロの良さといったら、シンプルなデザインと低価格。タイでどこまで受けるでしょうか。まず「From日本」という大きな付加価値が付きます。日本製品(外国生産かもしれませんが)は「品質が良い」イメージがありますから、多少値段が(タイの生活感覚で)高くても買うかもしれません。
そして何より「サイズがちょうどいい」。私はZARAをよく見に行くのですが、素敵だなあと思ってもでかい。スペインのブランドですから、大きめなのはわかりますが、とにかく大きすぎる。人気の商品はXS、Sサイズが品切れしているし、パンツなんか長すぎてお直ししたらデザイン変わりますからね。
そこへ来ると、ユニクロは日本のブランドですから、同じアジアの国タイ人にとってサイズがぴったりなのはず。ここが最大のメリットと見ると、多少高くてもユニクロは人気が出るのではないかと思っています。
あとはどこに出店するのか。私の予想では、BTSサイアム駅直結のサイアムセンターもしくはその隣のサイアムディスカバリー。LOFTもここだったし。伊勢丹には入らないだろうから、そしたらセントラルワールド内か。ま、少なくともエンポリ、パラゴンではない気がしますけど。
楽しみに待ちましょう!