2011年10月アーカイブ

洪水被害 40

スクンビット50近辺の水.jpg今日31日まで、政府が急遽発令した臨時公休日。今日までで大潮が終わることから、インラック首相も「11月第一週には水が引く」と宣言しており、明日からは通常に戻るのかとなんとなく安堵感があったりもしますが、しかしニュースを見ているとまだまだ決して安心のできる状況でないことがわかります。

週末にすでに2回堤防の一部が決壊したプラカノン運河のあるスクンビット50付近では、今朝も再び土嚢の山が崩れ、コンクリートの壁も一部破損して水が流れ出しています。けっこうな勢いがある流れが少し引いてから修復作業に入るとリポーターは伝えていました。

洪水被害 39

夕方のサトーンの様子.jpg来るぞ来るぞと言われる洪水、まだかまだかと警戒するのにも、はっきり言って疲れました。外に行くにもいつどこで道路が遮断されるかわからない、電車が止まるかわからない状況では、出たはいいが帰って来れるかわからないから不要不急の遠出はできない。

北部、西部、東部の一部はすでに冠水し、ドンムアン空港では飛行機の車輪に届くほどの深さの洪水となっています。しかし、都心部などまだ浸水の被害に遭っていない場所では、街は動いています。在タイ日本人の間でも、日本メディアによる大げさな報道にはうんざりだという意見が多く、見えない洪水におびえて暮らすのをやめて、街に繰り出して「今、どこのエリアがどうなっているのか」というリポートをネットに上げている人も増えています。

洪水被害 38

晴れてるよ.JPG今日も朝から、テレビ、ネットなどで洪水の動きをチェックしながらすごしていますが、空は快晴。もしかしたら明日は水に浸かってるかも、と思いつつシーツを洗ったり部屋を大掃除したり。そんな土曜の午後を過ごしています。

昨日の朝の満潮で堤防の一部が決壊し、スクンビット50近辺が洪水になったというニュースが相次いだ在タイ友人間とのSNSやメールでのやり取りも、今日は落ち着いています。ところが日本のメディアに目を向けると、ちょっとびっくりするような報道のされ方があります。

洪水被害 37

王宮周辺も冠水しています.jpgタイに遊びに来たことのある友人達から「さっきニュースで、行ったことある場所が浸水してる映像を見た」というメールが多くなってきました。王宮周辺、中華街など、バンコクの人気観光スポットに水が溢れてきている様子が映し出されているようです。また今朝はスクンビットの一部でも冠水があり、これは「いよいよ来たか」という実感を在タイ日本人にもたらしたニュースでした。

Newsclipウェブ版より

28日、バンコクを流れるチャオプラヤ川が増水と潮位の上昇で広範囲に氾濫した。日本人多数が居住する地域に近いバンコク高架電車オンヌット駅南側のスクムビット・ソイ50通りでも運河の堤防が決壊し、市街地が浸水した。

洪水被害 36

決してきれいな水ではない.jpg現在バンコクに流れ込んでいる洪水の水は、ただの雨水ではありません。もともとは空から降り注いだ水ですが、地面に落ち洪水となり、多くの家屋や工場を流れ汚染されてバンコクい入ってきています。

我が家近辺では、冠水が始まった直後に区役所の人が「感染症に関する注意書き」と応急セットを配りに来ました。この時期の怪我には敏感にならないといけません。私自身ちょうど水がやってきた頃に足の指を怪我してしまい、毎日消毒をしてバンドエードをし、ちょっとごみ捨てで出るときは長靴を履いたほどです。子供もいますから、衛生面には気をつけ過ぎるくらい過敏になっていてます。

洪水被害 35

大潮で被害拡大の懸念が.jpg大潮で海から押し戻された大量の水が川や運河を上ってくるのでは・・・これは誰もが心配していたこと。今日28日がその「大潮」の日。すでに、バンコク北部、西部のチャオプラヤー川周辺では洪水が発生しているバンコクですが、大潮を受けていよいよ中心部にも水が押し寄せてきました。

今日は朝からSNSやツイッターで、都心部に住む友人達から「水が来た」というメッセージが相次いでいますので、まずはその一部をお伝えします。

洪水被害 33

バムルンラート病院.jpgひとつ前のブログに「国外、他県へ脱出する人が増えている」と書きましたが、その理由は洪水の水から逃れることはもちろんですが、洪水に伴う食料品の確保への不安、インフラ断絶への不安が大きいのではないでしょうか。その不安をもっと大きくするような、こんなニュースもあります。

 Newsclipウェブ版より

バンコク都心の大手私立病院バムルンラード・インターナショナル・ホスピタル(スクンビットSoi3 http://www.bumrungrad.com/japanese)は26日、28日から31日まで、急患を除く外来患者の診療を休止し、同期間の外来予約は日時を延期すると発表した。入院患者と急患には通常通り対応する。

 タイ政府が洪水対応のため、バンコクなど洪水で被災した21都県について、27日木曜日、28日金曜日、31日月曜日を公休日としたことを受けた措置。

洪水被害 32

帰国を急ぐ人たちが多い.jpg朝起きてメールやSNSをチェックすると、在タイの日本人の友人が一人、また一人と日本へ緊急帰国する知らせが入ってきています。駐在員の奥様たちは会社命令で、単身の人も31日までの公休を受けて日本へと飛び立っています。

バンコク北部に位置するドンムアン空港が冠水して閉鎖、これに伴い一部国内線がスワナプームに移動したこと、そして外国人の帰国ラッシュで現在空港は騒然としているとのこと。バンコクの東に位置するスワナプームにはまだ洪水の波が押し寄せてないものの、急いで母国や他県に避難する人でごった返しているのが想像つきます。

洪水被害 31

バンコクでも浸水が広がっています.jpgインラック首相はつい最近まで「バンコク全域が洪水となる確率は50%」と言っていたのが、今日になって「あと1日以内に全域で洪水」と宣言しました。バンコク都民としては、もう覚悟はしているので、どこにどれくらいの水が広がっているのかを、逐一適切に国民に伝えてほしいと思います。

Newsclipウェブ版より

タイのテレビ報道によると、インラク首相は26日、ドンムアン空港(旧バンコク国際空港)の洪水対策本部で記者団の質問に応じ、あと1日以内にバンコク都内の洪水が本格化すると述べた。バンコクの洪水の見通しについては、「防衛線の急所3カ所を守りきれば都心部の50%以上は浸水しない」「スワンナプーム空港(バンコク国際空港)は安全」「都内の洪水の深さは10センチから1メートルほどになる」「事態が悪化した場合、排水に2週間から1カ月程度かかる」などと話した。

洪水被害 30

大きなカーブがあるチャオプラヤー川.jpgとうとう「洪水被害」に関するタイトルが30に達してしまいました。一桁の頃から、ひょっとしたらバンコクにも洪水が押し寄せるかもしれないという報道はありましたが、30に達した今それはまさに現実になりつつあります。

今週末にまたしても大潮がやってきます。そうなると、現在もすでに水位が上がっているチャオプラヤー川が氾濫する可能性もあるそうで、政府は31日までを公休日と決定しました。これを受けて、商業施設も一時閉店するところが出てきています。

洪水被害 29

インラック首相の洪水に関する声明.jpg北部、中部から押し寄せている洪水の波が、バンコク全体を覆う可能性が出てきました。

Bloombergより

10月26日(ブルームバーグ):タイのインラック首相は25日、洪水被害が首都バンコクの中心部に迫る中、今後の大潮の影響も踏まえて住民に浸水対策を呼び掛けた。

  インラック首相は同日夜の国民演説で、最悪のシナリオとしてバンコク北方の堤防が決壊した場合、バンコクの一部地域は水位が最高1.5メートルの浸水被害を受ける恐れがあると説明。ほとんどの地域で、水位は50センチメートル程度に達する可能性があるとの見方を示した。

洪水被害 28

激しい雨はもう勘弁してください.jpg数日間降雨が無く、空気もカラッとしだし、今朝も家族と「乾季がきたね」なんて話していたら、夕方久しぶりの雷雨。横殴りの雨風に激しい雷鳴、これぞ嵐という天気が突如襲い、これだけでも洪水を引き起こしそうな雨量に恐ろしくなりました。しかしこの雨雲は移動が早かったようで、15分程度で雨も風も治まったのはいいのですが、都心方面に移動してからも激しさは減少しなかったようで、先ほどからアソーク、プロンポンエリア一帯で停電が発生しているようです。

もうこれきりで最後の雨にしてほしい、もうこれ以上降らないでほしい、バンコクにいる誰もが祈っているに違いありませんが、タイの首都バンコクに流れてきた洪水が広がりつつあります。

洪水被害 27

ワニが逃げた.jpg今回の洪水、テレビのニュースでは「ナムトゥアムヤイ」大洪水と言われています。被害に遭った人たちの話を聞くと「夕方までテレビを見ていたのに、明け方突然水がやってきて、あっという間に2メートル近くになりボートの救助が来るまで不安だった」、「夕飯の支度をしていたら突然洪水が来て、車を移動することもできず、すでに車は水の中に沈んでいた」など、いかに水の勢いが激しく、それが一瞬にやってくるのかがわかります。

洪水の水にはワニ、蛇、ねずみ、ムカデなどの毒を持った動物や虫が潜んでいたり、化学物質、ゴミ、ヘドロなどで汚染されている可能性が大いにあります。私の家の前は2週間ほど前から冠水していたのが一昨日突然引いたのですが、緑の藻のようなものと磯に近い不自然な匂いが残りました。

洪水被害 26

じわじわと浸水は始まります.jpg北部、中部からの水を現在必死に海に流す作業が行われていますが、28日にはまたも大潮が来ます。先日、インラック首相が4~8週間は洪水が続くだろうと発表しましたが、まだまだ当面油断のできない状況が続くと、バンコク市民は覚悟しています。

昨日スーパーに買い物に出たのですが、すでに品薄状態となっている飲料水やインスタント麺のほかにも、天花粉やボディローション、ピーナッツ、おせんべいなどのお菓子などの棚がすかすかでした。これはおそらく買占めではなく、生産工場が浸水の被害に遭った、もしくは流通に問題が出てきている結果と思われます。

洪水被害 25

静かな週末でした.jpg今日はチュラーロンコーン(ラーマ5世)大王記念日の振り替え休日でお休みです。土曜から3連休中なのですが、この週末都心部は閑散としていました。通常、金曜の夜のバンコクには人も車も溢れて大賑わいなんですが、知り合いのタクシー運転手いわくどこも渋滞知らずだったそうです。

政府はこの三日間にできるだけ多くの水を海に排出しようと作戦に出ました。その結果、バンコク北部やチャオプラヤー近辺で洪水が発生し、その様子が日本のメディアでも大きく報道されています。

洪水被害 24

マンホールから溢れての突然の洪水.JPGタイのテレビや新聞、ニュースサイトなどでも常に航空写真などを元に洪水マップがアップデートされていますが、実際のところ本当の水の量や速さというのは測ることができないのではと思いました。というのも先ほど、昨日までは全く洪水の被害を受けていなかった通りのある1部、半径2メートル位のエリアにある2つのマンホールと、歩道との段差下に数箇所ある排水溝から、水が噴出し洪水になっているのを目撃したからです。

「何でここが急に?」と車を走らせる旦那と目を丸くしたのですが、地上を流れる水は目視することはできても、地下を流れる水の動きまで把握するのは難しいのではと恐ろしくなりました。

洪水被害 23

思えば昨年前半に起きた政治騒乱の際、どのエリアで道路封鎖、どこが危ないなどの情報は、メディアよりもバンコクのあちこちに住む友人知人からの個人の情報が役に立ちました。セントラルワールド放火のニュースは、テレビよりもツイッターの方が早かったし。

洪水サイトの画像より.gifそして今年、大洪水という天災に見舞われている中、水がどこまで来ているのか、どこを流れているのか、ニュースと併せて一般市民からのリポートによるサイトが立ち上げられています。

http://websorb.net/flood/

タイ語のみではありますが、ツイッターからの情報、浸水エリアを示す地図などが記載されていてます。

洪水被害 22

高いところは路駐.JPG今日は夜どうしてもはずせない用事があり、短い時間でしたが都心に出てきました。朝からテレビに張り付いていると、どうやらバンコクが冠水するのは避けられないという感じでしたが、家の前から大きな通りに出るソイの水かさは低くなり、都心に続く幹線道路は目的地まで一度も洪水を目にすることはありませんでした。これが嵐の前の静けさなのかどうかは神のみぞ知るのでしょうが、水が迫っていることを告げる「いつもと違う街並み」をいくつか目にしました。

ひとつは路上駐車が増えていること。それも集中的に橋や高架にぎっしりと自家用車が止められており、車線が広いところは2列、驚いたことにモーターウェーにまでも一般の車が乗り捨ての如く駐車されていました。タイの橋は弧を描いていますから、より高いところに車を避難させるための処置。緊急事態の今は警察も違反切符を切らないのでしょうか。

洪水被害 21

土嚢を超えて水はやってきます.jpg今朝方、在タイ日本国大使館より電話がありました。昨年4月の政治騒乱のときでさえなかったのに、「洪水の被害に遭ってないですか?高いところに荷物は置いてますか?避難できる準備は整っていますか?」と、直接確認と喚起の連絡がありました。人災よりも天災の方がよっぽど怖いということを改めて実感しました。

朝からローカルのテレビを見ていますが、バンコクも浸水が始まっています。昨日は夕方から局地的に激しい雨が降り、我が家の前の小道でくるぶしくらいの高さを推移している水の高さがまた少し上昇しました。

洪水被害 20

大通りにも水が.jpg私自身、洪水被害関連のブログが20タイトルを超えるとは思っていませんでしたが、まだまだタイで発生している洪水は収まりそうにありません。

今朝方、とうとうバンコクに水が流れ込んだというニュースが回りました。

Newsclipウェブ版より

20日未明、タイ北部、中部を襲った洪水の水がバンコク北郊に到達し、上水取水路に流れ込んだ。今後、上水供給に支障が出る恐れがあるという。

洪水被害 19

ロットガップカーオ.jpgいよいよバンコクにも水が流れ出し、人々の生活や流通にも影響が出ています。日中、ラーメン8番が一部店舗をクローズしているとお伝えしましたが、結局全89店が営業休止。日本食チェーンのOISHIも緑茶と食材の生産をストップせざるを得なくなりました。

我が家の食料調達のひとつに、「ロットガップカオ」という毎朝やってくるピックアップトラックの移動商店があります。肉から魚から野菜からカレーペーストまで新鮮な素材をそろえているこの車は、住宅街の各家庭の台所を支え、奥様方の井戸端会議の場でもあります。

洪水被害 18

見えない脅威.jpgバンコクは大丈夫だと言われていたのは、やっぱり幻でした。朝から、ランシットでは近くの堤防がとうとう決壊し水が流れ込んだ、バンコクの7区にも荷物の移動要請、など「いよいよきたか」というニュースが続いています。

タイ通より

バンコク都内7区が冠水する恐れがあると、都知事が警告していることがわかった。

 タイ地元紙によると、バンコク都スクムパン都知事は、バンコク都内7区が冠水の恐れがあるとして、同区の住民に荷物を高いところに移動させてほしいと語った。ただし今すぐ緊急避難するべきものではないとし、市民に落ち着いて対応するよう求めている。

洪水被害 17

まったく油断できない状況.jpg洪水の影響はあらゆるところに出ています。都心部のバーでは「アサヒ生ビール」の供給が難しくなったり、中部に工場を持つチェーンレストランでも一部店舗を閉じたり、メニューを減らしたりせざるを得ない状況となっています。

バンコク週報WEB版より

洪水による主要工業団地の閉鎖で、大手外食チェーンにも影響が出始めている。特に、ナワナコン工業団地に集中調理施設を置く大手企業は12社にのぼり、食材の供給が停止したことから、一時的に休業とするところも出てきた。

洪水被害 16

視察するバンコク都知事.jpg今回の洪水は、タイの経済はもちろん日本企業への打撃も計り知れないものとなっています。すでに、タイからの撤退を決定した会社もあるようですし、この先水が引いても本格的な復旧には相当な時間と労力そして費用が掛かることは必須です。現在被災にあった日本企業の総数は450にも上るそうで、経済への影響が深刻化しています。

FNNより

タイでの記録的な洪水被害は、すでに日本の本州の広さに匹敵する範囲に及んでいる。操業停止に追い込まれた日系企業は、タイ国内で450社を超え、生産への影響が深刻化している。
バンコクの北に位置するタイ最大のナワナコン工業団地では、積み上げた土のうを越えて、17日から水が流れ込み、浸水区域は広がり続けている。

洪水被害 15

バンコク銀行前の高積み土嚢.jpgバンコクへの洪水は逃れたとはいうものの、ニュースの報道を見ているとまだまだ危険な状況にあります。なんとタイの3分の1が水に飲まれているそうで、もちろん洪水の深さや規模の差はありますが、私が住む郊外の区はほぼ全域で冠水。現在水で覆われている部分が水色に写る空からの写真では、都心部に向かって四方から水が流れ込んでいるように見えます。

北部、中部からの雨は川下に向かって流れるのが自然の摂理。その川下がまさにバンコク都心部。政府は都心部だけでもと必死に水の流入を防ごうとしているようですが、テレビのニュース映像を見ていると、まだまだ油断できない状況なのだとわかります。在タイ日本国大使館からも、再度喚起メールが届きましたので、添付したいと思います。

洪水被害 14

今朝また水位が上がった.jpg海の潮位が上がるピークだった昨日が終わり、バンコクに大量の水がなだれ込むことは回避できたものの、今朝方またしても激しい豪雨がバンコクの郊外を襲いました。くるぶし程度の深さだった家の前の通りの水位が更に上昇。家屋への浸水には及んでいないものの、排水機能が麻痺している中これ以上の雨は降って欲しくないと願うばかり。

住宅街を出て表に出ると、冠水地区が俄然増えていました。ため池から水が溢れ出しているところ、ゆるい下り坂になっている細い小道は膝下までの深さになっており、応急処置として木の板で橋が作られていました。

洪水被害 13

夜になると降りだす.jpg「バンコクは洪水回避」という宣言が治水局長から14日に出たばかりですが、それを鵜呑みにしてはいけない状況が続いています。

15日、そして今日16日に潮位が上がり、タイの北部中部から流れ込んできた水を海に排出仕切れないことによる洪水がバンコクで起こると言われているからです。水がいっぱいいっぱいの上に、連日局地的な豪雨が降り、朝は歩けた通りが夜には冠水して歩けない場所も相次いで出ています。

洪水被害 12

セーンセープ運河ボート.jpg週末に掛けてバンコク市内の洪水が心配される中、バンコクを流れるセーンセープ運河のボードは一部運休、日本人学校の休校など臨時の措置が取られています。

洪水はいつ流れ込んでくるかはわかりませんが、経験者に言わせると「あっという間に水に飲まれる」のだそう。我が家も土嚢を一段高く積みなおし、食料品や医薬品を備蓄し、87歳のひいおばあちゃんは洪水の被害を受けていない他県にいる親戚の家に非難しました。

 

洪水被害 11

忍び寄る水.jpgバンコク都心も本当に浸水するのか、はっきり言ってこれはもう誰にもわかりません。私が住むバンコク郊外では、家の前は冠水していますが裏の通りは雨が降らない限りは乾いているという状態。洪水をもたらす北部や中部からの水は、運河、排水溝を伝って海に排出されますが、その通過点であるバンコクにどこまで影響を及ぼすのか。

水がいつどのタイミングでどのエリアに流れ込むかはわかりませんが、準備や対策をとることは十分にできます。在タイ日本国大使館からも、日本人在住者に向けて注意喚起がありましたが、バンコク都知事からも都民へ非難準備するよう指示がありました。

洪水被害 10

昨日の午後、バンパイン工業団地で働く友人から「とうとう退去命令が出た」と連絡がありました。一昨日までは、まだ水は近くに来ていないけど、大事なものを工場の2階に上げていると言っていましたが、あっという間に水が迫ってきたそうで、たったの一日で退去という事態となったそうです。アユタヤとバンコク市内を結ぶモーターウェーが閉鎖され、大変な苦労をして帰ってきたそうです。今日からしばらく工場閉鎖に伴い自宅待機とのこと。タイ中部には工業団地が多くありますが、洪水の影響がじわじわと南下してきています。

以下2件ともバンコク週報WEB版より

多くの日系企業が入居するハイテク工業団地(アユタヤ県)で12日、浸水が始まった。すでに、団地内の従業員およびその家族に対して、避難が指示されている。

タイの洪水被害のニュースが、日本のニュースサイトのトップにも並ぶようになりました。現在、タイ北部から中部に掛けて大洪水、そしてこの週末に掛けてバンコク都心にも水が及ぶ可能性があります。これに対し、在タイ日本国大使館より一斉メールで注意喚起が促されました。タイ在住の方にも、またタイ在住の家族を持つ方にも、現在の状況を知っていただくために、添付したいと思います。

洪水被害 9

洪水被害.jpg前回のブログで、タイ中部にある日系企業の工場が相次いで浸水被害に遭ったことをお伝えしたばかりですが、間接的な被害も広がっているようです。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

トヨタ自動車はタイ中部を襲った大規模な洪水で部品メーカーが被災し部品不足に陥ったことから、11―15日、タイの3工場全てで生産を停止する。従業員1万6000人は出勤し、技能研修や清掃に当たる。

 トヨタはタイでピックアップトラックの「ハイラックス」、乗用車の「プリウス」「カムリ」「カローラ」などを生産している。年産能力は65万台。同社のタイ工場はいずれも洪水で被災していない。

洪水被害 8

右奥に見えるのがホンダの工場.jpg今回の洪水被害がもたらす経済への打撃は相当なものと言われています。一部では深さ3メートルにもなる大洪水となったアユタヤには工業団地があり、その中には多くの日系企業が工場を構えています。今回の水害によって工場閉鎖を余儀なくされた会社が相次いでいます。

以下4件Newsclipウェブ版より抜粋して引用

ホンダは10日、タイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地にある四輪車工場(年産能力24万台)が洪水で浸水したことを明らかにした。同工場はサプライヤーの工場が洪水で被災し部品が不足したため、今月4日から生産を停止。8日になりホンダの工場自体が浸水した。工業団地への立ち入りが困難で、10日以降も生産を休止する予定。

洪水被害 7

バンコクの洪水に対する喚起が、都知事、それから在タイ日本国大使館から届きました。バンコク在住の方は、自宅、勤務先、通勤経路などと合わせてご確認ください。

バンコク週報WEB版より

スクムパン・バンコク都知事は10日、今月16~18日にバンコクが大洪水に見舞われる可能性があると発表した。

 この時期は、北部の水がチャオプラヤ川を通じてバンコクに到達するほか、海面の水位が上がる大潮と時期がぶつかるため、海への流出量が著しく減少する。仮にここで、大雨が長時間降った場合には充分な排水ができず、広域で洪水被害の出ることが避けられない。

洪水被害 6

水かさが増えています.jpgタイの首都バンコクが現在洪水の危機に晒されています。もっとも危険なのは高潮となる15日、16日だそうですが、前倒しになる可能性は大いにあります。私の住む住宅街でもゲート近辺が完全に冠水していますが、その水がどんどん中に流れ込んできています。幹線道路に出る道は3本あるのですが、冠水していないのは途中に運河のない1本のみ。旦那の四駆以外では、外に行けない状況となりました。

ひとたび外に出てみれば、学校が秋休み中にも関わらず、幹線道路はほぼ一日中渋滞。スーパーへ食品を確保しに行く人が増えていること、また冠水している場所での徐行運転、水で立ち往生している車も多く、普段以上に車が多くなっています。

洪水被害 5

街中もこういう状態が多いです.jpg我が家の前の通りも、とうとう水浸しとなりました。バンコク郊外の幹線道路の脇は湿地帯が広がり、それをまたぐように運河が張り巡らされ、道路の高低もまだまだある地域が多い。我が家はそんなエリアにある住宅街の中、幹線道路からソイ(小道)に入るときに少し坂を下るのですが、ここから洪水がスタートして住宅街の入り口ゲートの所がもっとも水かさが増している状態です。

一日も早く明けて欲しい雨季ですが、昨晩も雨、今朝も集中豪雨があり、行き場をなくした水がどんどん地表を飲み込んでいく感じは恐怖です。

洪水被害 4

都心でも降るとすぐこうなります.jpg昨日はタイの日本人の友人たちと集まっていたのですが、駐在員メンバーは一様に暗い顔をしていました。今回の洪水被害、近々実施されるだろう最低賃金引き上げ、折からのインフレでタイの経済はどうなってしまうのかと嘆きながらのお酒でした。

洪水被害のニュースは、拡大を伝える一方で、一向に水が引く気配がありません。それどころか、来週は海水の潮位の上昇に伴い更なる被害が出る恐れがあるとのこと。これに対して、当初政府は経済への影響は少ないと言っていましたが、どうもそういうわけにはいかなくなってきているようです。

洪水被害 3

地面が見えない.JPGおととい水曜日の夜の雨は激しかった。日中あれだけ晴れていたのに、夜闇が広がるのに便乗して雨雲がやってきての土砂降り。最初はしとしと降っていたのがだんだん本降りになりそれがいつまでも降り続く、タイの全土が今最も避けたい降り方をしました。

旦那の車で幹線道路から住宅街に続く道に入った途端、一面水。車高の高い4駆に乗っていたにも関わらず、水がたぷたぷ言う音が大きく、ほとんど川で船に乗っている感覚でした。区からの水吸い取り機が必死に水を吸い上げているものの、とても追いつかない様子。道には立ち往生している車もあり「これはただ事ではない」と恐ろしくなりました。

洪水被害 2

とにかく降り続く.jpg昨日のバンコクは朝からすっきり晴れ。ここぞとばかりにお洗濯をし、久しぶりにその日のうちに全部乾きました。ああ片付いたと、夜食事に出かけた先で何だか外がうるさいなと思ったら案の定豪雨。1時間もすれば止むだろうと思っていたら、結局帰り道ずっと激しい雨、それも道路のあちらこちらが冠水、家に着いて眠るときもまだ降り続いていました。

今タイの北部から中部に掛けて、大変深刻な洪水が広がっています。毎年9月から10月に掛けて雨季の終わりのとどめの雨による洪水のニュースが相次ぎますが、今年は今までにないレベルの雨が大きな被害をもたらしています。

紙幣.jpgインラック政権の大目玉政策「最低賃金1日一律300バーツに引き上げ」に関しては、以前もこちらのブログでお伝えしました。

http://www.thaiworker.net/cat592/raise-minimum-wage.html

実現すれば雇用者の懐は潤いますが、賃金を払う側や政府の負担が増えるわけで、これに関しては経済学者などから不安の声も上がっていました。そんな政策が、どうやら実現に向けて各方面で具体的に進んでいるようです。

パリパリおやつ

いいおやつを食べさせたい.jpg10月に入りタイの学校は一斉に秋休みとなりました。朝夕の道路の混雑は軽くなるけれど、デパートや電車地下鉄が日中から若者で溢れる、そんな季節です。10月の下旬まで続く秋休み、今日からランチもおやつもお家。育ち盛りのお年頃なので、スナック菓子や甘いだけのお菓子は最小限にしている我が子。母親としてはやはり美味しくて、健康的なおやつを食べてもらいたいもの。

そこで今日は、子供に安心して食べさせられるタイを代表する「2大パリパリおやつ」を紹介したいと思います。

マイカー購入支援策 2

最初の1台.jpgインラック首相が打ち出しているポピュリズム政策のひとつ「マイカー購入支援策」について以前お伝えしました。(http://www.thaiworker.net/cat592/tax-reduction-for-1st-car.html)。初めてのマイカー購入に対する減税政策で具体的には、

・タイ国内生産車

・小売価格が100万バーツ以下

・排気量1500cc以下の乗用車、ピックアップトラック、ダブルキャブ

に限る、という制限がありました。これに対して、車業界から強い反発が出たようで・・・